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投資顧問・別府孝男の株の話

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前回は情報の内容入手には限度があり、また、信頼度が高ければ高いほど、インサイダーにつながり、言い換えれば、インサイダーにつながるような情報が一般人(投資情報サービス会社等に)に回ってくる事を想像し、入手したいと考える時間があるならば、その情報(真実・噂にかかわらず)がどのように、現実に現れ株式の動きに反映するのかを考えたほうが、現実的であり、株式のやり方の確率が高くなる投資方法ではないかと私は考えます。

今回は、市販のチャートブックを利用しての銘柄選定をするための前に、「情報が株式でどのように反映されるか」を基本から考えてみましょう。

株式の反応の仕方から説明しましょう。
この反応には、

1.情報が出てから、株価が反応する時
2.株価が上昇したら、情報が出る時

この2種類に分かれているはずです。

まず、1.の動きについて考えられる要因はとしては、決算発表・スキャンダル・国外市況の影響・地震・災害・有事などこのような情報は中身によって株価対応が違ってきます。
やはり、2つに分かれ、

A:株価は即反応し、即対応(売却・買い入れ)しなければならない情報。
  a.業績発表の中身が黒字から一転赤字になった情報。
  b.スキャンダルがながれた情報。
  c.上記の関連銘柄 

B:株式の反応(上・下)が出ても一呼吸置いたほうが良い情報。
  a.業績発表の中身が以前発表の黒字から下方修正したが、
    黒字だけは維持した情報。
    この情報の時は、発表時に中身を見ずに、下方修正と
    いう響きが人の心理を売りという行動にするため、
    下落してから、反発し、元の水準にまで戻るケースが
    多い。
    そのため、その水準に来た時、改めて、今後の展開を
    冷静に判断。
    また、仕切り直しもこの時点で決断する事も大切。
  b.国外市況の影響・地震・災害・有事などの関連情報が
    出て、その関連銘柄が、下落基調に入った時。
    このケースは、一時の影響が大きいですので、買いは
    即対応、売りは、動向を見てからの判断が良く、情報
    が伝えられた時点まで戻るケースが多い。

次回は「情報が株式でどのように反映されるか」の中の「2.株価が上昇したら、情報が出る時」を考えてみましょう。
by beppu600 | 2006-12-06 17:24 | 選定方法